「私たちはどこへ向かえば良いのか?」

例えば法律やルールは「やってはいけない事」を規定しているが、
「何をすべきか」までは教えてはくれない。

理想的には
「自分が楽しいと思えることで、
人の役に立つことを・・」
といった辺りが1つの答えにはなるかと思うが
「どうやって?」が見えてこないと
なかなか現実的な一歩は難しいのかもしれない。

所が近年、テクノロジーの進展は目覚ましく、
実は「どうやって?」の部分を著しく容易にしてくれる可能性が
あらゆる分野、事業領域、において拡大している。

とてつもなく高いと思っていたハードルを軽々と越え、
物凄く呆気無く現実化できてしまえる可能性の芽が
ほぼ全ての領域で育っている訳だ。

まず、この様な現象を
「知っているか知っていないか」が大きな差を生む可能性がある。

そして更に、これらを上手く活用するには、知っているだけでなく
それらを利活用するに相応しい
「これまでとは異なる価値観」を持って置く必要が有りそうだ。

「何をすべきか」を見出すのに必要なのは新しい情報を得ることではなくて、
1.自分と置かれた環境にしっかり向き合い
2.走りながら課題解決に使えるツールを見出し
3.ソリューションを具体化しつつその価値を最大化するための新しい価値観を体得し
4.人を巻き込みつつ、今一度自分にも向き合う
この様なプロセスを回すことが有効だと思う。
徹底的に情報を集めてから慎重判断を下す必要が無いのは、
これらのコストが殆どかからない、つまり低リスクな社会がすでに訪れているからだ。

これらの知見については、
以下の書籍に詳しく、大いに参考になるため、
ここまで我慢してお読み頂けたアナタであればこそ、
是非ご一読をお勧めしたい。

長沼博之(著) ソシム
『ビジネスモデル2025』は、
あらゆるコストがゼロに向かう流れとテクノロジーに支えられ
新しい経済システムが立ち上って来ていること、
そしてそれによってすでに生まれつつ有る
新しいタイプのビジネスモデルを7つに分類して解説しつつ、
それらを利活用する上でのマインドセットの在り方を解りやすく紐解いている。

AIやボットとの向き合い方からよく議論される
「生命とは」といった根源的な議論や、
「人の幸福とは」といったかつては宗教や哲学が扱っていた範囲の議論が
現在進行形で「ビジネスモデル」という枠組みで語られている事や、
それらの議論が「起こる必然性」についても、
全体が良く俯瞰されているからこそ理解できる部分がある気がした。

実のところ、真新しい情報こそ少なかったが、
Iot等の量産されるバズワードに翻弄されることなく、
専門知識が不足している部分も容易に、
現れつつある未来をリアルにイメージできる良書であると思う。

☆行動のヒント
・我コラボレーションする故に我あり(コミュニケーションからコラボレーションへ)
・あらゆるものを再定義する必然性、究極的には「人間とは何か?」の再定時を迫れれている

最後でお読みい頂きありがとうございました!

宮木俊明

読書会等、イベントのご案内はコチラ