1月20日(土)10時より、
横浜市戸塚区のフォーラム(男女共同参画センター)にて
「親子の休日革命」主催ワークショップ
「親子で描けるビジネスモデルキャンバス」のファシリテーターとして登壇。

ビジネスモデルとは、価値を生み出し、その価値を顧客に届ける仕組みのこと。
一般には営利目的の事業活動が対象とされることが多いが、
非営利であっても、あるいは個人の活動等であっても、
そこに継続して価値が循環する仕組みが備わっている以上は、
すべてこの「ビジネスモデル」が備わっていると考える事ができ、
それは子供の活動であっても同様。

そのビジネスモデルを記述するための世界標準のイノベーションツールが
「ビジネスモデル・キャンバス(BMC)」である。

世界で最も影響力のある経営思想家をランキングする「Thinker50」で、
BMC開発者であるアレックス・オスターワルダー氏と
イヴ・ピニュール氏が7位に選出されていることや、
BMCが初めて紹介された書籍「ビジネスモデル・ジェネレーション」が
マネジメント関連書籍として歴代29位となるベストセラーとなっていることからも
そのインパクトを知ることができる。

今回は、このビジネスツールを子供でも簡単に書けるようにアレンジし、
親子で一緒に学ぶためのワークショップをご提供した。

■ビジネスモデル・キャンバス For Kids

※ちゃんとした『問いかけ』がセットでないと書けないのでご注意を

大人は、子供に自分の仕事を説明しやすくなったり、
仕事の中で活用できるようになるし、
子供も、普段行っているお店の「仕組み」が解るようになったり、
普段やっていることが何に支えられ、
誰にどの様な価値を届けているのかを可視化することで、
俯瞰目線を養うことが期待できる。

そして何より、親子で一緒に描くことで、
親子の対話のきっかけづくりに有効なツールであることを体験していただくべく、
工夫して設計をした。


最年少参加者は5才。
まずは、簡単に「ビジネスとは?」「お金とは?」といった導入のお話をした後に、
自己紹介を経て、某ファミリーレストランを例に、BMCを説明。

その後は早速、参加者が「自分のBMC」を描き、
それをペアワークでお互いに紹介し合うワークを開始。
例えば「お手伝い」をテーマにした子供は
・それが誰にどんな価値を提供しているのか?
・そのお手伝いに必要な道具はどうやって手に入れられるのか?コストは?
・どうして昔出来なかったお手伝いが今は出来るようになったのか?
等など、普段あまり考える事のない視点で「お手伝い」を捉え直す事となる。

■5才児が実際に書いたキャンバスをも文字起こししたもの

そして今後も「どうすればもっと喜ばれるのか?」
「他の人にも喜んでもらうにはどうすれば良いか?」
「それに」必要なリソースは」といった
”ビジネス”の”ブラッシュアップ”をキャンバスの上で、
親子で一緒に考えることができるはずだ。

続いてはグループワーク。
今回は、男子チームと女子チームに別れて
「ドラえもんのひみつ道具」を使って
ビジネスモデルを作るという課題に取り組んで頂いた。

もしどこでもドアが有ったら?
「昨夜飲みすぎて寝坊してしまい、遅刻しそうなサラリーマンに使ってもらおう」
「お陰で余裕を持って会社に着けたよ!と喜んでもらえるね」
「貸すの?売るの?⇒1台20万で販売しよう!」
「そうしたら製造する工場が必要だね」

■8才が中心になって作ったキャンバスを文字起こししたもの

最後にチームごとにビジネスモデル・キャンバスを使って
お互いのビジネスモデルを発表してもらい、
あっという間の2時間が終了。

「ドラえもんのひみつ道具」とうい”飛び道具”だけでなく、
普段の授業では使わないカラフルなフセンや、
大人と子供が同じ目線で一緒に課題に取り組む形が
とても良い雰囲気を作り出している印象で、

実際に、子供からも大人からも
「ちゃんとかけたね!」
「分かりやすかった」
「楽しかった」
等々、嬉しい声も多くお聞かせ頂けた。

チャレンジングな取組にご賛同を頂き、
ご参加頂いた皆様に深く御礼申し上げたい。

☆☆ ご参加頂いた皆様の声 ☆☆

子供:
始まるまではちょっとはずかしいな、けど楽しみだな、と思っていました。
さんかしてみて、アタマをいっぱいつかえました!
「もっと書きたいな」と思いました。
たのしかったよ!
(8才)

たのしみで、ちょっときんちょうした
ドラえもんがでてきてうれしくてよかった
フセンをつかってたのかった
ちょっときんちょうしたけどかけてうれしかった
(5才)

はじまるのがたのしみだった
ふせんにかくのがおもしろかった
ひみつどうぐとかつかっておもしろかった
たのしくおはなしができた
(7才)

大人:
前から興味が有って何をしているのか知るために参加しました。
実際に体験ができてよかったです。
手紙を書く時とかにも使えそう。
「何かしたい」という人にはおすすめです!
(ちはるさん)

大人と子供が一緒にできて楽しめるワークショップを期待。
実際に参加してみて、親子で一緒にできた点がよかったし、キャラクターを使う事で子どもたちの集中力が変わったと思う。
子供は天才だと思った。そして自分の子供ともやってみたい!
本当に親子で一緒に楽しめるワークショップでした!
(ガクさん)

子供と一緒にできる、学び有る遊びがしたいと思って参加。
子供に「学校以外で学べる学びがある」って事を伝えることができたと思った。
子供と一緒に遊びながら学ぶ、新しい共同体験。子供との新しい時間の使い方でした!!
(ヒデさん)

★行動のヒント
・まずは「問いかけ」から始まる
・とにかく少しでもやってみること。
・非日常と遊び心が前向きな姿勢に繋がる

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明

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