私はこれまで、比較的、人前で話す機会に恵まれて来た気がしている。
バンド活動、葬儀の司会、営業担当としてのプレゼンテーションや、
ちょっとした講演等も経験した。
話をしている間に寝てしまわれた事も有ったし、
逆に、「想い」が伝わってきたと、お褒めの言葉を頂く事も有った。
毎回一生懸命やっている事に変わりが無くても、
得られる反応は場面場面で全く異なる。
同じ人間が同じような内容を話ししても、
その時々で微妙な、時には大きな違いが現れる気がしている。
どんな場面でも安定したクオリティを発揮する秘訣はどこに有るのだろうか?
渋谷文武(著) IMAJIN BOOKS
『カリスマ講師 THE バイブル』は
人前で話す人は皆”カリスマ”で有るべきと説く。
そして”カリスマ”は成るものではなく
「創るもの」であると言い切り、
具体的な創り方を、マインド〜テクニックまで含めて
幅広く紹介してくれる。
カリスマたるもの、
自分を磨き、自他共愛し、自己肯定感を高めつつも他人の悪口は言わない。
そして、カリスマを創るのはある種の「覚悟」が最も重要。
アーティストとして、嫌われたり笑われたりしても、
常に視線を高く持ち、感情に寄り添い恐怖と向き合う覚悟。
『あなたが経験した「人生の汚点」や人に知られたくな短所を堂々とカミングアウトした瞬間、あなたは同じ悩みで苦しんでいる人のカリスマになれる』
との筆者の言葉には、
久しぶりに運命めいたモノを感じて心が震えた。
上記の様な自己啓発的な内容はもちろん、
プレゼンのテクニック「伝える技術」も惜しみなく提供されていて、
決して人前で話すことが多い人だけでなく、
生き方やコミュニケーションの参考として
多くの方にお勧めできる内容だと感じた。
本書から、新しい一歩を踏み出す勇気をもらい、
一人でも多くの方がカリスマへの未知を歩み、
無数の「カリスマ」が現れ、
協力し合えるような様な社会を思い描くと、
とてもワクワクしてくる。
★行動へのヒント
・悩み、短所、負の感情に向き合い、それを武器や道具に変える
・過去は関係ない。現状と話す内容にギャップが有るほどカリスマ性が出る
最後までお読み頂きありがとうございました。
宮木俊明