3月3日(土)10時より、
横浜市青葉区のアートフォーラム(男女共同参画センター横浜北)にて
「親子の休日革命」主催ワークショップ
「親子で描けるビジネスモデルキャンバス」のファシリテーターとして登壇。

「親子の休日革命」は、
親子と親子を結びつける事でお互いが得意を生かして教え学び合う、
新しい休日の過ごし方をご提案すべく活動中。

その活動の中の1つに
親子が「一緒に学べる」ワークショップのご提供があり、
今回は「ビジネスモデルキャンバス」をテーマに開催。

ビジネスモデルとは、価値を生み出し、
その「価値を顧客に届ける仕組み」のこと。

一般には営利目的の事業活動が対象とされることが多いが、
非営利であっても、あるいは個人の活動等であっても、
そこに継続して価値が循環する仕組みが備わっている以上は、
すべてこの「ビジネスモデル」と捉える事ができる。

そのビジネスモデルを記述するための代表的なツールが
「ビジネスモデル・キャンバス(BMC)」だ。

親子の休日革命では、このビジネスモデルキャンバスを
子供向けにアレンジしたものをご準備し、
ワークショップで使用している。

■ビジネスモデル・キャンバス For Kids

※工夫された『問いかけ』がセットでないと書けないのでご注意を

これにより、大人はビジネスツールの本質的な理解が可能になり、
職場で活用が出来るようになるだけでなく、
子供を含めて、自分の仕事を説明しやすくなる事が期待出来る。

一方、子供は、例えば普段行っているお店の「仕組み」が解るようになったり、
普段やっているお手伝いや学校での活動等が何に支えられ、
誰にどの様な価値を届けているのかを可視化することで、
俯瞰目線を養うことが期待される。

そして何より、親子で一緒に描くことで、
親子の対話のきっかけづくりに有効なツールであることを体験していただくべく、
工夫して設計をした。

前回に引き続き、今回も最年少参加者は5才。
まずは、簡単に「ビジネスとは?」「お金とは?」といった導入のお話をした後に、
自己紹介を経て、レストランを例に、BMCの概要を解説。
この説明をしている辺りで飽き始めるのが低学年の子どもたち(笑)
今後の工夫が必要なパートだと感じました。

その後は早速、参加者が「自分のBMC」を描き、
それをペアワークでお互いに紹介し合うワークを開始。

例えば「できたこと手帳」を書く事にしている小学1年生は、
以下の様なキャンバスを書けるようになる。

■7才が実際に書いたキャンバスをも文字起こししたもの

そして今後は更に、
「どうすればもっと喜ばれるのか?」
「他の人にも喜んでもらうにはどうすれば良いか?」
「それに必要なリソースは」といった
”ビジネス”の”ブラッシュアップ”をキャンバスを共通言語として
親子で一緒に考えることができる様になっていく筈だ。

続いてはグループワーク。
老若男女問わず、男子チームと女子チームに別れて
「ドラえもんのひみつ道具」を使って
「新規事業を立ち上げる」という課題に取り組んで頂いた。

男子チームは「通り抜けフープ」を採用し、
なんと、『泥棒向けのサービス』を構築。
非常に安価に通り抜けフープを貸与し、
成功報酬からのバックマージンをパーセンテージで得る設定を考案し、
Win-Winのビジネスモデルを構築した。

一方女子チームは「どこでもドア」と「タケコプター」の二案を作成。
いずれもそれなしでは旅行が出来ないような
ハンデを背負った人への価値提案をベースに
目的地から収益を得る地方創生的な視点が印象的だった。

最後にチームごとにビジネスモデル・キャンバスを使って
お互いに考案したビジネスモデルを発表してもらい、
2時間があっという間に終了。

ご参加頂いた皆様からは、
「泥棒向けのサービスというと実現が難しいけど、
VRを活用した疑似体験ベースで構築すれば十分実現可能性がある」
「全く内容も解らず子供と一緒に参加しましたが・・・
とても楽しかった様子に満足しています☆」
等々、有り難いお言葉を頂戴することができた。

これまでになさそうな新しい取組にご賛同を頂き、
楽しんで頂いた皆様に厚く御礼申し上げたい。

★行動のヒント
・社内だけでなく、家庭内の共通言語を持つ
・子供の発想力は、やはり大人を遥かに凌駕☆
・「ビジネス」の定義は時代と共に変わっていく…

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明

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