「価値の有無」って何なのだろうか?
何で測るのだろうか。

お金になるかどうか?
人に喜ばれるかどうか?
誰かを幸せにするかどうか?

どれも正解だと思うけれど、
最近、自分にピッタリ来る答えを見つけた。

その行動や、手にした物や、描いたものが、
「誰かの次の行動に繋がるかどうか」

丁寧な仕事は、次の行程をスムーズにするし、
感動的なプレゼンテーションは人を行動に駆り立てるし、
トップアスリートは多くの人の目標とされてきたし、
ホンモノのロックンローラーは多くの人の人生を変えてきた。

例えば、かつて、爆発的に売れたCDや本もあったけれど、
聞いたり読んだりした後に、具体的な行動には結びつかなかったとしたら、それを手にした人にとってあまり価値が無かったのかも知れない。

渡邊康弘(著) サンマーク出版
『1冊20分、読まずに「わかる!」すごい読書術』
は、まさに「行動につながる」読書の画期的な方法を教えてくれる、
「価値ある一冊」だ。

私は基本的に精読・熟読をしてこそ読書だという感覚が抜けず、
その為、普段の趣味としての読書は本を通じて、著者に語りかけ、
しっかりと自分と向き合う時間として、大切にしている。

一方、趣味やビジネスの関連領域が広がってくるにつれ、
上記の様な旧来の読書法では「時間がいくら有っても足りない」ということも増えてきた。

本書に説かれているような、熟読・精読ではない方法が有効なのは、
以下の様な点だと思う。

【読んだ事を忘れず、即行動へ】
短時間で、要旨と自分にとって重要なポイントを抜き出し、
短時間でアウトプットに繋げられる。
ピンポイントで切れ味の鋭いアイデアが見つかった時、
逆に熟読・精読よりも素早く、的を得たアクションを取れる気がする。

【効率的に良書と出会う】
これは沢山の失敗を積み重ねて「見る目」が磨かれる気がしているので、
効率的な読書術で「数稽古」をしつつ、
熟読・精読すべき本かどうかの「アタリ」を付けていくのが面白い。

【本棚のメンターに相談する】
一度読んだ本でも、何度も読んだ本でもOK
既読本を効果的に頭の中で蘇えらせられる。
さらに、複数の本から効率的にある種の「集合知」を作り出す方法も魅力的だ。
これは一冊づつ熟読していたのではとてもできない方法。

私も以前から、既読本の集合体である自宅の本棚に向かい
「今の自分に必要な情報」を本棚のメンターに相談していたが、
本書の方法論を組み合わせる事で、より充実した成果が得られそうだ。

以上の様な成果は、私も主催をしている「読書会」でも体験できるが、
1人でも複数でも「いつでも、どこでも」できてしまう本書の読書術は
知識創造社会において魅力的だ。

行動に繋がる読書術、是非多くの人に体験して欲しい。

☆行動のヒント
・読む→書くも行動の第一歩
・人に話す
・価値の連鎖反応を起こしていく

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明

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