新しい行動は新しい考え方から生まれる。
そしてその「考え方」は、
それぞれが、それぞれに抱いている「信念」に基づいて組み立てられている。
つまり、行動の根本にあるのは「信念」だと考えてみたい。
好ましくない行動を好ましいものに変える、
好ましい言動を増やす、
その為には、新しい信念体系を身につける事が最も効果的だし、
表面的な変化ではなく、その源の信念にアプローチをする事で、
変化、変容は、より容易に、かつ持続的なものになると思われる。
では、新しい信念を柔軟に取り入れるには?
私は、以下のようなステップが有効だと思っていて
活用できるよう心がけている。

1.今の信念を疑う

人生や生命に関する「古い信念の一部」が、
もう役に立たなくなっていると認めること。


2.知識や理解の限界を知る
人生や生命について、自分たちには「わかっていない部分」があり、
それを理解すればすべてが変わるかも知れないと認めること。
3.新しい知識や理解へ心を開く
人生や生命についての新しい理解がもたらされ、
その理解が新しい生き方を開いてくれると考えること。
4.信念を拡大する
その新しい理解を模索し、検討する勇気をもち、
その理解が自分の中で響く物があるなら、
それを取り入れることで「信念体系を拡大する」こと。
5.新しい行動を始める
新しく取り入れた崇高な信念を否定するのではなく、
勇気を持ってそれを示す生き方をすること。
※ニール・ドナルド・ウォルシュ氏の一連の著作等々を参考にしている
例えば、私はこの様なステップを経て、
喫煙習慣を取除く事に成功した体験がある。
1.今の信念を疑う
喫煙はそう身体に悪いものでは無い⇒良いわけがない
いつでもすぐにやめられる⇒そう簡単ではない
喫煙はアウトローな感じでカッコイイ⇒むしろ嫌われる可能性の方が高い・・
2.知識や理解の限界を知る
今認識している健康被害のレベル以上の害もありうる
受動喫煙に関しても同様
喫煙者の納税額と健康保険料の兼ね合い、等々
3.新しい知識や理解へ心を開く
本やインターネットで賛否両論・諸説を調査
喫煙環境の時代に流れを捉える
4.信念を拡大する
タバコに依存し、タバコに支配される人生が、本当の自分の表現になっているのだろうか??
5.新しい行動を始める
仕事もタバコもやめて、
一気に新しい新しい人生をスタートしてみた・・・
これは、上記の様に信念や価値観を
「疑う」所が最も重要だと思っている。
これまで信じてきた物を疑うことは痛みが伴うこともあるが、
宗教的な真理、聖なる書物、教科書、憲法、
科学的な常識、法律、道徳だって、恒久不変の物なんて何一つこの世にはない。
あくまで「諸行無常」で有り、
地域や時代、また人によっても、それぞれの役割も価値も変わることを
今一度、認識してみることが大切だと感じている。

こういったものはいずれも、
どんなに立派に見えたとしても
ある時点での「人の行い」でしか無いのだから。
明文化した時点で形骸化は逃れられない物となる。

宇宙の成り立ちからして、物理的な法則ですら、
ローカルな一つのルールでしかない可能性が指摘されている。
参考記事

だからこそ、今の自分に、コミュニティに、社会に、そして世界に、
「役立っているのかどうか」
そこを、しっかり点検する勇気を持ちたい。
★行動のヒント
・あらゆる物は変化し続ける
・だからこそ、あらゆる前提を疑う勇気を持つ
・「役立つ」信念体系に入れ替え、拡大させるために行動を起こす
最後までお読み頂きありがとうございました。
宮木俊明