行動の為の目標設定を考えた時、
それは一日や一週間程度の短いスパンの事も有れば、
数年単位の中長期で考える事も有るだろう。
期間の差は様々だが、
目標設定とは「一定期間後にどうなっていたいか」の具体的なイメージを持つことだと思っていて、
それが具体的でイメージが鮮明であればあるほど、
計画も立てやすいし、実現性も格段に上がると言われている。
それは数字で表せるかもしれないし、
役職や立場で表す方が簡単かもしれないし、
所有物や、人間関係で表すのが適当かもしれない。
1日をどう過ごしたいか?
1年後にどうなっていたいのか?
5年後にどんな生活を送っていたいのか?
10年後、30年後は・・・
この期間を伸ばしていくと、
最終的には
「どう死にたいか?」
に行き着く。
つまり、死を考えることが、
現世、今生における
最長スパンでの目標設定となる筈だ。
欧米には墓碑銘といって
墓石に言葉を刻む習慣がある。
日本では「戒名(法名)」がそれに代わるものかも知れないが、
比較すると、欧米の墓碑銘は具体的で面白い。
「ここに医師◯◯が眠る
この霊園に眠る死者の半分は彼の患者だった」
等と職業が書かれていたり、
中にはブラック・ジョークの様な物もあって
「ここに眠る男は薬代のために小銭を出すのを渋り
そして命を失った。彼にもう一度生き返ってほしいと思うが
そうしたら彼は葬儀代がいくらかかるか心配することだろう 」
等と書かれていたりする。
反論しようにも死人に口なし。
『人の一生なんて結局は誰かの記憶でしかないよ』
とは10-FEETというバンドの歌詞だが
どう記憶されたいかという視点は
目標設定を考える上でとても面白く有効なアプローチだと思っている。
著名人では、例えば、鋼鉄王アンドリュー・カーネギーの場合は
「ここに自分よりも遥かに賢明な人びとを周りに集めることが出来た男が眠る」
という大変興味深い墓碑銘が刻まれている。
※以下のサイト等を参考にしました
http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/200007.html

「墓碑銘」はあまり馴染みが無いかも知れないが、
例えば、自分のお葬式にどんな人達が集まってくれていて、
どんな会話がされるのだろうか?
具体的に考えてみると、
どこで何をしたくて、どんな人と付き合いたくて、
といった具体的かつ本質的な部分が見えてきやすい気がしている。
今この瞬間の悩み事や不安も、
中長期、究極的には「死」の瞬間を考えた時に、
その多くはあまり重要では無いと思えてくる。
私のお通夜では、
「年齢を重ねても行動力だけは衰えなかったよな」
「あいつがいた所では常に新しい物が生まれてたよな」
等と噂をして貰い、
 「ここにいかなる状況にあっても新しい一歩を踏み出し続けた男が眠る」
等とお墓に書いて貰おう、等と妄想している。
★行動のヒント
・最長スパンでの目標設定「死」について考えてみる
・「死」の瞬間、晩年を具体的にイメージしようとしてみる
最後までお読み頂きありがとうございました。
宮木俊明